よくこれほど寝られるものだと感心するくらい、今日も寝ていました。
昨夜からずっと寝て、ちょこっと起きてネコの世話をして、朝ご飯を食べて寝て、昼ご飯を食べて寝て、夕ご飯を食べてネコの世話をしてまた寝て、8時から10時まで最終回の科捜研と緊急取調室を見て、今までスパイダーソリティアをして・・・
と、ざっと1日を振り返っても、これといったことをしていない無意味な日を過ごしていました。
(コウちゃんにしてみれば、こんなに時間の無駄使いをするなんて考えられないでしょうけど)
ところが。
これが私にとっては至福の時で、充実していて、満足感いっぱいなのです。
途中悪夢にうなされた時がありましたけどね。
そのとき掛かってきた電話に救われました。
普通は寝ているときにかかってくる電話は邪魔くさいものです。
でも今日掛かってきた電話は悪夢から現実に引き戻してくれる天使の電話のように思えました。
悪夢の中で私はお客様のために料理を作っていました。
ところが食材がない上に、思うように作れないでいたのです。
お客様は夕方まだ明るいうちからダイニングで料理が出てくるのを待っていました。
2時間待って辺りが暗くなっても、私はまだ料理が出来上がっていませんでした。
厨房の中で、サラダを作ろうとしたのに、そのサラダも肝心のレタスさえない!
仕方なくホウレン草の軸を使ったり、それをやめて少量しかないキャベツをきざんでみたり、イチゴを飾ったり、スプラウトを散らしてみたりしてみましたが、なかなか思うようなものが作れなくてイライラしていました。
いつも使うお皿もなくて、お皿捜しからしなければなりませんでした。
いつも作っているニンジンのスープも、早く煮えるようにみじん切りにしたのに、ガスに火が付かず煮ることさえもできません。
(いつもはみじん切りにして煮ることはありません)
豚肉も下ごしらえさえしてなくて、ボールの中に肉の塊のままで入っています。
お客様は暗い中、黙って待っていました。
私は料理のことで頭がいっぱいで、明かりのことなど気が付きませんでした。
「すみませんでした。 電気を付けます。」
ぱっと明かりが灯り見てみると、テーブルの上には紙ナプキンも塩さえも出ていませんでした。
慌ててテーブルの上のものを出し、厨房に戻ると、さっき作ったばかりのサラダはしおれ、イチゴは赤い汁を出し、汚らしくなっていました。
これじゃサラダにならない。
今から買い物に行けないし・・・
これを救ってくれたのが電話でした。
この時の電話ほどうれしかったことはありません。
私は料理の夢をよく見ます。
たいてい朝で、目覚ましが鳴って、でも起きるのが面倒で、もうちょっと、あと5分、いえあと3分だけでも寝ていたいというようなときによく見ます。
その時は仕方なく起きて、お米を洗って炊飯器にかけ、野菜を刻んで朝食の用意をしています。
あ~、いやだなあ。 ご飯作るの。 もっと寝ていたいのに~。
その時、なかなか起きてこない私を見かねて、めいさんが、
「おい、なっちん、時間だぞ。 ご飯作らないと。」と言って起こしてくれます。
ああ、もう7時前。
起こしてくれためいさんに感謝しながら身支度を整え、厨房に向かいます。
そして嫌いな料理に取り掛かるのでした。
夢の中でも料理をして、目を覚ましてから実際にまた料理をして、嫌いなことを2度も続けてしなければならないなんて・・・最低。