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めいさんとフーマの「絆」

公開日:2019/09/28

9月もいつの間にか過ぎて行き、もう10月がそこまで来て待っています。
今月は結構忙しくて楽しい月でした。
高校の時の友達のN画伯が銀座で個展を開くというので観に行き(ノックアウトされたような素晴らしい絵でした)、稲垣吾郎のミュージカルを観たり、怪しげな(でも楽しい)セミナーを受講したり、初めて筋膜リリースの注射をしてもらったりと、今月だけですでに5回東京に行ってきました。
明日も行く予定になっているし(明日の東京は通過するだけだけど)、なんだかんだと自分で予定を作ってしまい、結構忙しくしています。

この他にも映画を観たり、お客様が来たり、病院に行ったり(この病院に行く回数が多くて、今月は何と10回も行った)今年の9月は私にとっていろいろ忙しい月でした。
忙しいというのはあまり好きではない私ですが、いいこともあるわけで、待ってもくれずさっさと通り過ぎていく時間を追いかけながら、結構満足感に浸っていました。

でも自分で決めた、しなければならない課題が思うようにできなかったことは、どういう訳か後ろめたさも残り、人間って複雑な生き物だなあ、とつくづく思うのでした。
満足感に浸りながら後ろめたさも残るというのは、人間なら当たり前のことなのですが。

では人間以外の他の動物は複雑ではないのかと思ってしまうのですが、今まで飼っていた犬と今の犬のフーマを見ている限り、単純だとも複雑だともいえない、不思議な生き物のように思えるのです。

今の犬のフーマですが、フーマは盲導犬で、ユーザーの目の代わりになってくれている犬なので、「自分がめいさんを守らないと」という気持ちがとても強いように思います。
めいさんがあっちに行け、こっちに行け、というとその言葉通り、逆らうこともせずに行ってくれます。
ところがめいさんの具合が悪くて散歩に連れて行けない時に、私が連れて行こうとしても動こうとはしません。
引っ張ってもイヤイヤと言って、踏ん張ってしまって、歩こうとはしません。
自分の意思を貫き通すところなどは、さすがだと思います。

フーマは外に出て歩きたいだろうに、めいさんを置いて行くことはしません。
めいさんの行くところにはどこにでも一緒に行くけど、めいさんが一緒に行かないのなら自分も行かない。
これを貫き通すからすごいなあ、と感心してしまうのです。

今までめいさんが病気で預かってもらった時などは、これからどこに行くのかわからないというのに、うれしくて後ろを振り返りもせず車に乗っていました。
だのにめいさんが「お母さんと一緒に散歩に行っておいで」と言っても動こうとしない。
このギャップは一体何なんだ、と思っていました。

でもフーマはめいさんを守るのが自分の役目だと知っているとわかった時に、そうなんだ、フーマは自分の役割をきちんと理解しているのだと、フーマのとった行動がわかるような気がしました。

「フーマはめいさんを一番大切だと思っているよ。うれしいねえ、ありがたいねえ。めいさん、アンタ、こんなふうにフーマに思われていて嬉しくて仕方がないでしょ。」
私が言うと、めいさんは相好を崩しながら、
「フーマはかわいいなあ。お父さんが一番だと思ってくれているからね。嬉しいよ。」
そう言って目を細めながらフーマを見るのでした。

「絆」という漢字が私の頭の中でぱちんと弾けたような感じがしました。
夫婦の絆より、盲導犬とそのユーザーの絆の方が強いのかもしれないと思った瞬間でした。
めいさんも素直に「なっちんよりフーマの方がいい」と言うし(本当は私の方がいいのだけれど)、でもそう言われても何となく微笑ましくなるような、めいさんとフーマの「絆」です。

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